自宅擬人化カービィの設定は、剣と魔法のファンタジー要素の強い世界観となっている。
魔法は人によって使える力であり、使用出来る魔法は威力も種類も人それぞれ異なっており、基本的に一人につき一種類の魔法を扱う。威力は術者の魔力に依存するが、一方で精神力にも影響を受けやすく、意志の強さでも威力は前後する。魔法の適性は生まれ持った物で、使えない者は一生使えない。ヘルパー達の力の一部は魔法に属する。
魔法が使えない者はゲームで言う所のスカであるが、後々の修練で体術系コピー能力を持つ事もある。例えばビーム・アイス(ワドルドゥ、チリー)は魔法能力を持つが、ファイター・ウィップ等はキャラクターが修行を重ね、後天的に習得した物となる。また、魔法が使える者で複数の属性を扱える物を魔法使いと言い、グリル・マルク・ハイネス等が該当する。
この魔法の才能はかつて宇宙を制覇していた暗黒物質を祀る一族の血の影響であり、血が薄まってはいるが多くのキャラクターがその一族の末裔に値する。以下、自宅に存在する種族や言葉の定義について紹介する。
宇宙の秩序と平和を守る為に、星が産んだ一族。一族全員が突出した何かの能力を持っており、その力で脅威を排除してきた。数多の惑星に一人ずつ配置されて担当する惑星の守護をしていたが、今は数が減り、現在残っているのはカービィとメタナイトの二名だけである。外見的特徴は十字星型の瞳孔。また、死後も特に星に愛された者は魂が宇宙に記録される事があり、宇宙的な危機が訪れた際に顕現する場合がある。
かつて栄えていた栄華の都、ハルカンドラで暮らしていた民。魔法、機械技術共に非常に優れた文明レベルを持つとされる。彼らの創造物はいずれもカービィ達が生きる時代ではオーパーツと称される。ギャラクティック・ノヴァ、夢の泉とスターロッド、ディメンションミラー、マスタークラウン、ローア等。現在、彼らについては伝承のみ残されており、現行キャラクターで一族に該当する者はいない。
魔法を得手とし、宇宙に存在する「闇の物質」を信仰する一族。自宅では「魔族」と仮称。現在、カービィ世界において魔族の伝承は一切残されていない。これはスターアライズでハイネスも語っていた歴史の抹消である。ノヴァを始めとするオーパーツの数々はハルカンドラの民が作ったとされているが、実際は彼らだけではなく魔族という一族の力による物が大きかった。科学に特化したハルカンドラの民と、魔法学に特化した魔族とが力を併せた結果、数々の奇跡とも呼べる遺産を作り出して来たのである。
魔族は宇宙に存在する「闇の物質」を信仰し、その力を借り受け魔法を行使する一族である。闇の物質は所謂マナの一種であり、魔法のリソースとなると同時に一族はそれを神が齎した奇跡の力だとしている。彼らが特に得意な分野は主に精神魔術――心に作用する物であり、彼らの魔法で人格や心の部分、ハルカンドラの民の技術で機構や外殻を作り、巨大な力を持つ不思議な道具を作り一大魔法科学文明として発展を続けていた。
この魔族は過去に起きた戦争により大半が滅ぼされ、殺しきれなかった者は封印処理をされている。一族としてはゼロ、グーイ、ハイネス等が該当。
闇の物質とは宇宙に存在する魔力、魔素の一種の総称。それを過剰に取り込んだ者は一時的に体に「一つ目」など身体的特徴が現れ、より強大な力を手にすることが出来る。その変化をソウル化と呼ぶ事もある。
基本的に闇の物質を取り込んだ者は肉体・精神的にもダメージを負って狂気に陥るが、闇の物質をコアに生きる生命体も存在する。それがダークマターと呼ばれ、彼らは基本的に闇の物質が原因で狂う事は無い。人間が宇宙に存在する闇の物質を取り込んで自ら変じるか、魔族の魔術によって特定対象の身体に闇の物質を取り込ませる事で誕生する。後者の場合、術の対象となる肉体の状態、或いは闇の物質の多寡によって術式の成功率やダークマターとしての力が変わって来る。
自発的にダークマターと化したのはゼロ、ネクロディアス。術式によってダークマターとして産まれたのはミラクルマター、リアルダークマター、ゼロツー、ダークマインド等。
プププランドの一種族。小柄な種族で、成人しても子供に見られてしまう事もしはしば。一族全員が非常によく似た顔立ちをしており、個人の判別が難しい。また、一族の血自体に魔法適性が無い為、魔法を扱う事は出来ない。
我が強くなく、非常に真面目で勤勉な性質。過去、ポップスターを安住の地――植民地として相応しいと見たハルカンドラの民が設置した夢の泉の影響で人為的に扱い易くされた種族の代表。だが、夢の泉の物語後には彼らも次第に変わる事となる。なお、ハルカンドラの民が過去為した事については【本編(初代カービィ)前の出来事】を参照。