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かつて一大文明を築いたハルカンドラ。その文明は、闇の物質を信仰する魔法を得手とする民(魔一族と仮称)と、科学技術を得手とするハルカンドラの民の二種族が作り上げた物だった。ある時を切っ掛けに二つの種族は離反し、激しい戦争をする事となる。その魔一族側の戦のトップとして君臨していたのがゼロであった。戦争の最中、双方の戦は宇宙をも脅かすと危惧した星の戦士達はその戦争に介入し、ゼロは彼らに封印されてファイナルスターの奥底で眠り続ける事となる。
ゼロに施された封印は星の戦士の繁栄で強固となる物で、星の戦士の数が増える程に強くなる封印であった。本来は年月を追う毎に厳重な封印となる筈だったが、ゼロは彼らの繁栄を阻害する呪詛を掛け、長い年月を経て動ける様になったゼロは戦で死に絶えた同胞達の復讐と完全な封印解除の為にカービィに戦いを挑む事となる。
なお、本来のゼロは理知的かつ合理的で、復讐に捉われる事のないタイプの人間。だが、死んだ同胞達の強力な妄執や怨念が彼に憑いてしまっており「星の戦士に復讐しなくてはならない」という脅迫観念にも似た義務感に常に駆られていた。戦闘の為の手駒としてミラとリアルを禁呪で作ったが、彼らとの関わりでゼロは少しずつ己らしさを取り戻していく。最後には、ミラとリアルを自分の私恨に巻き込んではいけないと思い一人でカービィと戦ったが、死闘の末に死ぬ。
ちなみに昔は呪文の類が一切使えず、回りから存在しない物、役立たずの意を込めて一族からゼロと呼ばれていた。ある時才能が開花して最高クラスの魔導師となったが、魔導師的に真名を隠している方が都合が良かった為、ゼロの名をそのまま使っている。