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巨文明を築き上げた古の民――ハルカンドラの民は安住の地を探し宇宙を彷徨っていた。彼らはある時ポップスターに目をつけ、そこに夢の泉という装置を設置した。ナイトメアは元々はその夢の泉のシステムを担う魔法生物であった。
彼女の使命は夢の泉に集まる人々の見る夢を管理し、悪夢であれば体内に取り込んで浄化する事だったが、次第に彼女の体には浄化しきれない悪夢が澱様に積もり、いつしか好んで悪夢を食らう夢魔となった。彼女は自分を狂わせたポップスターの住民を嫌い、報復として熾烈な悪夢を見せ人々を昏睡、或いは発狂させた。(一連の事件については【設定:夢の泉の物語】参照)
当初マインドを手駒として創った彼女だったが、いつしか彼に惹かれていった。主である自分がその手駒を愛したという事実と、本人の性格から想いを自分自身認めることが出来なかった。だが、その戦いで夢魔としての力をほとんど使い果たしたナイトメアは自分の想いを認め、最後の夢魔として残った力で彼を蘇らせる。以後は、夢の泉の管理者として、マインドと共に生きていく。
なお、彼への恋情を認めはしたが、それは家族愛ではなく束縛欲に溢れた愛憎紙一重のそれである。互いが互いを独占し、閉鎖的な愛へと落ちていくのがこの二人の「恋愛」である。